そろそろ夏休みも終わりですね。
校庭の中央部の走路内側部分もかなり緑になってきました。まだ、はだしで駆け回れるほどではありませんが・・・。
さて夏休みの自由研究も終わりにしたいのでまとめをしたいと思います。
昨年、小学校の校長室で先生方とお話をしていた時のことです。
校庭の100m走路を土で確保しないと、「体力測定の50m走や100m走のタイム計測に支障をきたすので、走路を芝生化しないでほしい」というご意見をいただきました。
小学校の先生曰く、
「我々は、教育委員会や文科省に毎年本校の子供たちの体力測定の結果を提出しなければなりません。芝生の上を走っての測定では、タイムが遅くなって正確な?データが出せません。芝生の上でのデータではきちんとした?データにはなりません。」
職務に忠実な先生なのでしょう、教育委員会や文科省に体力測定データをきっちりと提出することが、教員としての重要事項とお考えのようでした。お気持ちはごもっともです。
ワタクシとしては
1)「子供たちが芝生の上を走るとホントに遅くなるんでしょうか?」
2)「体力測定の正確なデータ、きちんとしたデータっていうのはどういうことをさすんですか?」
3)「そもそも、教育委員会や文科省に報告するために体力測定するんですか?」
と、その場で反論いたしましたが、あまり納得していただけないようでした。
その後伝え聞くところによりますと、小学校で土と芝生の場所での走タイム計測を実験したようです。結果は・・・?。
たぶん今回と同様であったと思います。つまり統計値としてみた差は、芝生と土では明確な差には至らなかったと思います。誤差範囲なのです。
なぜなら、子供の走能力を単純な走タイムで評価しようとしても、同じ場所で走っても個人の再現性ということを考えるだけで、走ることへの集中の程度やその時のスタート動作の良し悪し、筋肉の緊張の程度など大きく変動する要因が数多くあるからです。特に低年齢の子供たちや走動作スキルの未発達な子供ほど、測定するたびにタイムが大きく変動することは、今回測定してみてはっきりとわかりました。
オリンピック選手ですら、その日のレースの出来不出来で0.2秒から0.5秒も違ったりすることはよくあるわけです。同様な平坦な50mないし100mの走路であれば、土と芝生のサーフェイスの違いが他の要因を押しのけるほどに大きく影響を及ぼすとは考えにくいわけです。
教育委員会に体力測定結果を届けたら、芝生の学校だけ著しくタイムが悪かったなどということはありえないわけで、そんな心配は無用なのです。
教育者であれば、そのようなコンマ以下のタイムにこだわるよりは、むしろ芝生の柔らかさが子供たちの足や膝の障害を予防したり、地表温度を下げて熱中症予防への効果があったりなど子供の心身へのメリットにもっと目を向けてほしいものです。
そもそも芝生化することによって、子供たちの運動量が増すことはよくいわれてますし、それぞれの動きが思い切ったものになり、走力アップや運動能力にプラスに貢献することに着目してほしいと願っています。
体力測定での正確なデータというのは、子供の実態が反映されていれば良いわけですが、ゆめゆめ粉飾しようとするわけでもないでしょうし、そもそも体力測定のデータはもともと誤差はつきものです。その誤差を取り除こうとして過剰に管理して測定をおこなっても、小学生の成熟度では迫れる範囲というのもおのずと限定されてしまうでしょう。測定者が自己満足でしっかりやったので「正確なデータだ」とはいいきれないものがあります。
そして、もっとも重要なことは体力測定をやって、子供たちにどのようにその意義をフィードバックするかということです。それは教育委員会にたいする学校のメンツであっては全くオカド違いでしょうし、年に1回の測定のために普段の校庭の使い勝手が悪くなっては本末転倒なのでしょう。
いずれにしてももっと教育の現場が校庭芝生化を柔軟に理解してほしいものだとワタクシは常々思っております。
「走路は土でなければならない」という思い込みは、多くの方にがっちりと刷り込まれています。残念ながらスポーツの指導者にもいまだに根強いものがあります。
芝生の上で走る習慣が形成されれば、もう土の上で走ることに違和感さえ覚えるようになると思うのですが、それはワタクシだけの感覚なのでしょ
うか?
膝や足にやさしいからといって芝生の上を走ってばかりいると、体が軟弱になる・・・わけでは決してなく、むしろ芝生の上でしっかり動けばしなやかで強い足腰が作られるとワタクシは思っています。
右の写真は今回の自由研究で、準備体操しているときの様子ですが、すべての小学校でこんな光景が見られるようになるようにと願っています。
最後に、測定にご参加いただいた保護者の皆様、小学生たち、誠
にありがとうございました。
2日とも晴天に恵まれ・・・というよりチョー暑かったのですがタイム測定が終わっても子供たちは元気に駆け回っているので、オトーサン、オカーサンも含めてみんなでサッカーしました。やはり芝生の上でのサッカーは、ふだんサッカーなどしたことがないオカーサンたちでも熱中して楽しんでくれて、大盛り上がりでした。
この笑顔で、2学期もガンバロー!